産業能率大学 通信教育課程のリポートについてお伝えします。

他の大学については、提出方法や期限、仕組みなどが異なるので参考までにご覧ください。

リポートを計画的に提出することができれば、一年間の勉強スケジュールが楽になり挫折を防ぐことができます。

リポート提出の計画性が挫折を防止する

仕事や家事をこなしながら通信制大学での学びを両立するためには、いかにして計画的にリポート提出ができるかが重要だと思います。

本記事では、その理由と私なりの対策方法についてご説明します。

まず、配本されるテキストで自宅学習する場合、科目修得試験までの流れは以下です。

科目修得試験に申し込むためには、事前のリポート提出が必須となります。

<2単位の科目>
テキストで学習 ⇒ (基本)リポートを提出 ⇒ 科目修得試験の申し込み ⇒ 科目修得試験

<4単位の科目>
テキストで学習 ⇒ (基本)リポートを提出 ⇒ (応用)リポートを提出 ⇒ 科目修得試験の申し込み ⇒ 科目修得試験

リポートを期限内に提出できないと、希望の日程で科目修得試験を受験できません。

では、もう少し詳しく、科目修得試験の受験条件についてご説明します。

科目修得試験の受験条件とリポート提出期限の関係

リポート提出締切日までにリポートを提出し、且つリポートの得点は60点以上が基本的な科目修得試験の受験条件です。

科目修得試験で合格点するのと同じく、リポートの提出についても学習を進めるうえで試練となります。

科目修得試験の試験期間は年間で5回~6回あります。
(入学初年度は5回)

どの科目をどの試験期間に受験するかは、学生側の自由です。

学習から科目修得試験までのサイクルの一例を図にまとめてみました。

産業能率大学 通信教育課程の場合、試験を受けるためのリポートの提出期限がかなり前に設定されています。(約1ヶ月前)

計画的に科目修得試験を受験するためには、リポート提出を計画的に進めることが重要になります。

逆にリポート提出が前倒しできていれば、1年間の学習計画がずいぶん楽になります。

学期が始まった2カ月間のスタートダッシュ学習が大事になります。

リポート提出締切日から逆算して学習計画をたてる

前述の通り、希望の日程で科目修得試験を受験する場合、もっともハードルが高いのはリポート提出期限です。

試験申込日よりも1ヶ月前までにリポート提出を完了していなければいけません。

そうなると、普段の学習はリポートの提出期限から逆算して取り組むことで、自然と科目修得試験の受験条件が得られます。

リポート提出期限の間隔は約2ヶ月間

年間通して6回の科目修得試験があるため、リポート提出期限も6分割されています。

つまり、2ヶ月に1回の間隔でリポート提出期限が発生します。

1年で36単位の科目履修が必要なため、全て2単位の科目であれば最大で18科目を1年間で学ぶ必要があります。(実際は4単位の科目も複数履修します)

そのため、各回の科目修得試験は最低でも3回×6回(試験回数) = 計18科目をこなす必要があります。(最大18科目ですが、実際は4単位科目も履修するので15科目くらいになります)

単純計算すると2ヶ月間で3科目の学習とリポート提出のサイクルを回すことになりますが、この状態を1年間維持する計画は自転車操業状態なのでリスクが高いです。

1年間計画的に学習するためには初動が最も大事

個人的な経験として、1年間の学習を楽にするためには、学期が始まる前のテキストが届くタイミングでどれだけ学習が進められるかが重要だと感じています。

テキストの配本は、学費の入金や申し込み手続きが終わり次第始まりますので、速やかに実施しましょう。

初回のリポート提出期限までに、どれだけ多くの科目のリポートが提出できるかが大事です。

取り組みやすい科目から始めていきましょう。

学習開始から2カ月間のスタートダッシュ学習が大事です。

通信制大学での勉強時間の確保については以下の記事も参考ください。

リポートはWeb上で実施できる

次はリポートの取り組み方法について説明します。

基本リポートについては、テキストに同梱されている用紙に解答を記入し、切手を貼って郵送する方法の他に、Web上で解答する方法があります。

最近、徐々にWeb形式のみに移行していますが、リポートの取り組み方法を以下にまとめます。

<基本リポートの取り組み方法>
(1)テキスト同梱の問題用紙と解答用紙を用いて問題を解き、解答を郵送する。
⇒【特徴】 自分のペースでじっくりできる。切手代がかかる。ポストに投函するのが手間。

(2)問題用紙を見て問題を解き、解答のみWebに入力する。
⇒【特徴】自分のペースでじっくりできる。切手代がかからない。

(3)問題&解答をWeb上で実施する
⇒【特徴】 制限時間90分の中で、問題を解きながら解答を入力する。
取り組むタイミングは自分のペースで可能。時間制限がある。
切手代がかからない。

一見(2)が楽に見えますが、試験の予行練習として(3)はメリハリがありおすすめです。

私の経験上、時間制限がないとダラダラとリポートの解答に時間をかけてしまいます。

また、(3)の方法のみに限定されている科目も増えてきています。

選択式リポートは可能な限り満点を目指す

選択式リポートだけは満点を目指しましょう。

科目修得試験では60分の時間制限がありリポートよりも条件が厳しくなります。

そのため、科目修得試験の得点はリポートの得点以下にしかなりません。

時間の許す限りテキストを見ながら、じっくりと解答を見直して提出しましょう。

リポートは科目修得試験の予行練習です。

リポートで記述式問題の解答に慣れる

科目修得試験では選択式以外にも記述式の問題が出題されます。

そして、記述式の占める割合が高い傾向があります(出題例:記述式60%、選択式40%)

記述式に苦手意識がある場合、リポートを活用して事前練習するのが良いです。

ただし、残念ながら2単位科目のリポートはほとんどが選択式です。

4単位科目の応用リポートなら、記述式問題が含まれています。

なお、応用リポートの提出方法は「(1)テキスト同梱の問題用紙と解答用紙を用いて問題を解き、解答を郵送する」方法です。

産業能率大学 通信教育課程の科目修得試験については以下の記事も参考ください。

【おまけ】「リポート」と「レポート」の違いについて

大学によっては「リポート」、「レポート」と表現が異なる場合がありますが、大きな違いはないです。

産業能率大学ではリポートと呼んでいます。

一般的にレポートは報告書のような扱いなので、レポート提出を指示する大学では、ほとんどの内容が記述式になっています。

【まとめ】リポートを制することができれば、学習がぐっと楽になる

私も通信制大学での学びを1年間経験して経験し感じたこととして、リポートを提出後の達成感です。

常に2回先の科目修得試験に合わせて、前倒してリポート提出ができていたので、学期の前半は猛烈に勉強して先行させましたが、後半は割とダラダラしながら楽しんで学習しました。

1年間猛烈な学習ペースは体力的に続きませんが、2ケ月なら頑張れます。

本記事が、通信制大学で学んでいる方の参考になり、少しでもお力になれたら幸いです。

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