通信制大学で継続的に学び続けるには、モチベーションだけに頼らない学習習慣が必要だと感じています。
特に進級した2年目以降は1年目と同じモチベーション、学習スタイルを持続するのは難しいです。

私の経験ですが、進級して2年目となった当初は学習ペースが落ちてしまい、2週間テキストを見なかったこともあります。

理由はモチベーションの低下と学習習慣がなかったことです。
1年目は乗り切れた通信制大学の学びも、2年目に入りモチベーションの維持に苦労しました。

複数年にわたる継続的な学習に対応するためには、気力ではなく本質が試されると思います。

仕事や家事と両立しているため、セルフマネジメントも難しく通信制大学の卒業率が低い理由を実感しています。

今回はなぜ思うように学習が進まなくなったのか?そして立ち直る方法について、私の経験よりお伝えします。

1年目の勉強は無理しがち

入学初年度の1年目は、わくわく感、学ぶ楽しさも背中を押して学習ペースが早かったので、順調にすすみました。
新鮮さもあり「がんばる」が効果的に作用していました。

通信制大学1年目の勉強スケジュールは、朝早く起きて(通常起床の約1時間前)、日中仕事して、帰宅後に家事をして、夜の遅い時間帯にテキストを読み、寝落ちする感じて一年を過ごしました。
(我が家は家事を分担しているため洗濯などは私がやっています)

出勤中の移動時間、朝の時間は内容がよく吸収できていますが、夜は疲れてテキストを読んでいても頭に入らないことが多かったと思います。

科目修得試験は1回あたり4科目を受験しますが、土日に詰め込んでいます。

1年目を振り返ると、課題点は以下です。

・時間の使い方
・切り替える習慣を作っていなかった
・モチベーションに頼りすぎた

私の感じた課題点について以降でお伝えします。

時間の使い方に課題

以下の記事で1日1時間は勉強時間確保が必要と記載していますが、時間の確保については自分自身も課題がありました。

一番大きな課題は、夜の時間帯を無理に勉強時間に充てて、疲れてしまった結果2年目の学習に影響しました。
生活全体を見直して、睡眠時間だけは十分確保したうえで、朝型にシフトするライフスタイルへの変化が不十分でした。

学ぶたびに新しい知識を吸収できるため、勉強自体は楽しいはずが「やらなきゃ思考」により疲労してしまった感じです。

持続的な学習のためには、いかにして吸収できる時間帯に勉強するかが大事なんです。

私の場合、朝のほうが生産性が高いため「朝早く起きれるように夜は早く寝る」を意識することが大事でした。

切り替える習慣の必要性

好きなこと、趣味、遊びなども織り交ぜて、切り替える習慣が必要と感じました。

特に、好きな事を見つけて「何かに没頭する」ことが大事です。

私の場合、リフレッシュする時間をあまり確保していなかったため、土日も含めて勉強のことが頭から離れず疲労感を感じたこともあります。
いろいろ試していますが、今は家庭菜園は楽しくて、リフレッシュできます。

仕事、家事、勉強する時間以外に楽しむ時間も取り入れてみてはいかがでしょうか。

モチベーションだけではなく学習習慣も必要

モチベーションだけに頼りすぎることが学びの障害になっていると思います。

モチベーションはメンタルの状態と密接に関わるため、通信制大学での勉強をモチベーションだけに頼ってしまうと、1年間は耐えたとしても2年目で持続性が失われます。

社会人はモチベーションをだけを重視するのではなく、継続的に学ぶための学習習慣の醸成が一番大事だと感じました。

私自身が吹っ切れたのは、「一生学び続ける」思考にあります。
つまり「学習習慣」です。

「卒業まであと1年だから頑張ろう」といった理由もありだと思いますが、そもそも生涯学習の視点に立つと、大学生であることを理由にせず、生活の中で勉強時間を常に確保するライフスタイルが一番効果的です。

仕事や私生活と勉強の両立は「あたりまえに学ぶ」がストレスなく学習と向き合えると感じました。

ポイントは後述するリベラルアーツにあると思います。

1人で学び続ける孤独感

テキストを1人で読んで学習することの繰り返しのため、時折寂しい気持ちになることがあります。

解決策は、コミュニティか、自分の学びについて人と話すことです。

幸いにして、私自身は人と話せるコミュニティを持っていたので、孤独感を溜め込むことはありませんでしたが、そういった環境を持っていない方にとっては、学習が辛くなるかもしれません。

コミュニティが盛んな大学通信制大学を選ぶと良いでしょう。

スクーリングやゼミなど、人と接する機会を作るのも有効です。

アウトプットを考える

最終目標だけ(例えば「大学卒業資格を取得」)だと、長期間のモチベーションは持続しません。

日常で学んでいるインプットだけではなく、日々どうアウトプットするか!

持続的な学習のためには、学んだことを活かす場が欠かせないと感じます。

例えば、学んだことを人に話せると良いと思います。
学んだことをアウトプットできると成長実感があります。

私のように学んだことをブログに書き留めるもありですし、ご家族や友人に学びの内容を聞いてもらえる環境があると良いです。

リポートと試験のプレッシャーが学習を浸透させる

テキストを読むだけの学習で終えてしまうと、かなりの部分が忘れ去られてしまい、学習効果が減ります。
しかし、何らかの形で学習した内容を定着させたいですよね。
その際の効果的なのが、リポートと科目修得試験です。

ただ単に暗記していた学生時代とは違い、通信制大学の学びは日常への汎化も意識できるため、実践的な学習の中でさらにリポートと科目修得試験で学びの内容を深化することができます。

リベラルアーツの視点で多様な学びを

リベラルアーツは日本語的には「一般教養」を意味しますが、学びの範囲を横に広げてゆくことが重要だと感じています。

大学での学びは履修する科目の組み合わせによっては、一つの分野を深く学ぶことも可能で、いろんな分野を横断的に学ぶことで幅を広げることもできます。

異分野同士の知識を組み合わせて、独自の発想を構築していくことは、自分自身の人生哲学を育み、情報だけに振り回されない自分軸をもつためには必要と思います。

大学在籍期間のみに捉われず、常に学んでゆく学習習慣とリベラルアーツの視点を持っておくと、通信制大学で学ぶ意味や目的も強化されるのではないでしょうか。

守破離の視点で独自の型をつくる

学びの段階を表現する言葉として守破離があります。

まずは習い、改変して、自分独自の型を形成していくプロセスです。

漠然と科目を勉強するだけではなく、自分なりに活用方法を考えてみたり、他の科目との共通点や矛盾点を見つけたりしながら、独自の学びを形成してみてはいかがでしょうか。

先で述べたリベラルアーツと組み合わせてみてください。

守破離については以下の記事を参考ください。

ワークライフ・インテグレーションを意識する

インテグレーションは「統合」を意味します。
つまり、仕事と私生活を統合する考え方のことを、ワークライフインテグレーションと呼びます。

通信制大学で学んだことを、仕事に活用したり、教養として私生活に活用しながら、仕事と生活の相乗効果をはかることがワークライフインテグレーションの考え方になります。

通信制大学での学びの動機を「仕事のため」と割り切ってしまうと、どうしても意欲が低下しがちですが、ワークライフインテグレーションの考え方を持っていれば、学びはあらゆることに関連すると考えることができます。

まとめ

通信制大学での勉強も2年目になると、前述のように様々な変化により、持続性が揺らいでゆきます。
私はこれを2年目以降の壁と呼んでいますが、この壁をどう超えるかが課題だと感じます。

社会人学生として通信制大学で学ばれている方は、生涯学習の視点で常に学び続ける必要性は感じているのではないでしょうか?

本記事が皆さまの持続的な学びのヒントになれば嬉しく思います。