働きながら通信制大学で勉強したいけど、どんな大学を選べばいいのか迷われている方へ。

通信制大学の選び方についてまとめました。

選び方には以下のような基準があると思います。

・卒業率
・学費
・スクーリングの有無
・取得できる資格

では、それぞれみてみましょう。

卒業率で選ぶ

卒業のしやすさを重視する選び方です。

大学卒業資格のために、入学を検討する方は多いと思います。

大学卒業により学士の学位が取得できます。

通信制大学は原則として入学試験がないため、書類選考が多く入学自体は容易です。
しかし、卒業自体は難しいといわれています。

卒業率を公開している通信制大学の中で、以下の大学は比較的卒業率が高いようです。

人間総合科学大学 人間科学部 心身健康科学科(通信制)80%

産業能率大学 通信教育課程79.5%
自由が丘 産能短期大学 通信教育課程65.8%

他の大学を見てみても、 50%を超える大学は卒業率が高い といえます。

産業能率大学については「留年しないで卒業する率」として公開していますが、他の大学では卒業率の公表はあるものの、留年含めてなのかがわからない大学もあります。
また、卒業率が非公開の大学もあります。

一般的には留年しないで卒業するのは50%を下回ると考えておくと良いでしょう。

なぜ卒業率が低いのか?

授業が難しいというよりも、家庭事情や仕事との両立に皆さん苦労しているようです。

スクーリングの日程が合わない

スクーリングが必須の科目を選択した場合は、日程に合わせてスケジュールを調整する必要がありますが、仕事の都合などで日程が合わないケースが多いようです。

スクーリングが不要で、全て自宅で学習可能な大学や学部もありますが、欲しい資格や学びたい分野がない場合は折り合いがつきません。

ただ、最近はこのような諸事情を考慮して、学校や会場に出向くスクーリング以外にもオンラインによる受講や動画視聴による学習が可能な大学も増えつつあります。

モチベーションが続かない

通信での学習は基本的に1人で学びます。

仲間と一緒に学ぶわけではなく、1人もくもくと学習するため、モチベーションが続かないケースが多いようです。

特に1年生から入学し、4年間持続的に学習するのはかなりの苦労が伴います。

やはり 持続的に学習するための動機と、学習時間の確保は最重要 です。

モチベーションが不安な方は以下の記事も参考にしてください。

卒業優先の場合は卒業率を参考に選ぶ

大卒資格のために卒業することが最優先なら、卒業率が高い大学を選定するのもありでしょう。

卒業率が高い大学は、それなりに持続できる環境やサポートが整っているためです。

学ぶことを習慣化できれば、生活スタイルが変わり、卒業後に更に高い目標が設定できるようになります。

費用はかかりますが、最短での卒業にはこだわらず、4年生大学であれば5年~8年かけてでも自分のペースで学びながら卒業することも検討してみてはどうでしょうか。

学費で選ぶ

学費は大学選びの前提としては、そこまで重要ではないかもしれませんが、大学ごとにばらつきがあります。

数校ですが、4年間在学した場合の学費概算を調べてみました。
3年次編入の場合は、以下記載の半分程度と考えてください。

なお、教職課程や資格取得などは別途費用が発生します。

通信制大学の学費(4年間)の概算

全体を通して見ると、 卒業までに100万円ほど必要 と考えておけば良いでしょう。
(サイバー大学は他の通信制大学よりも学費が高いですが、サポートが手厚いようです)

ある程度の予算を決めて、予算範囲内に収まる大学を選んでみましょう。

取得できる資格で選ぶ

通信制大学で、資格を取得したいと思われている方は多いと思います。

取得が可能な資格は主に以下の通りです。

<福祉>
保育士、社会福祉士、精神保健福祉士などです。

<教員免許>
多くの通信制大学で教職課程に対応しています。

<心理系>
認定心理士資格が取得できる大学があります。
認定心理士は医療、介護、福祉などの分野では役に立ちます。

<他>
図書館司書、税理士、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー

注意点として、卒業すれば必ず取得できる資格ばかりではありません。
卒業により受験資格が得られる場合や、資格試験に対応した学科などそれぞれ前提が異なります。

資格の詳細確認や学部・学科の絞り込みには、スタディサプリの活用がおすすめです。
資料請求しながら検討してみてください。

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なお、資格取得を目指す場合は、授業料が増えたり、ある程度のスクーリングが必要になる点も考慮が必要です。

スクーリングの有無で選ぶ

学ぶ分野、授業料よりも、自分のライフスタイルに合った大学を優先的に選ぶ方法もあります。

スクーリングの有無は、卒業まで全て自宅で学習可能か、あるいは別の場所に行く必要があるかです。

通信制大学の多くはインターネットの接続環境さえあれば、自宅で学べる科目が多いです。
ですが、以下のケースについては、自宅以外の場所で対応が必要となる場合があります。

・科目修得試験が指定の会場となる
・スクーリングが単位認定条件となってる
・実習が必要な科目である

なお、お盆休み(8月)などで短期集中のスクーリングを開講している大学もあります。
まるまる1日、授業になりますが2日間程度で1科目を履修することが可能です。

長期連休中であれば、遠くまで足を運ぶことが可能という方は、短期集中のスクーリングがある大学を選ぶのもありでしょう。

サイバー大学のように、スクーリングが一切ない大学もあります。

学習の進め方で選ぶ

一言で通信制大学といっても、学習の進め方は大学それぞれ異なっています。

紙のテキストを読みながらの学習

私が現在学んでいる大学は、まさにこの方法です。

入学手続きが終わると、たくさんの教材が入った段ボール箱が届きました。

卒業後もテキストの内容を読み返したり、長期にわたり教材を活用できるメリットがあります。

逆に黙々とテキストを読んで学ぶため、集中力が途切れやすい点は動画教材と違ってデメリットかもしれません。

動画での学習

動画による学習方法です。
中には15分単位で分割されている教材もあるようなので、移動中など隙間時間の活用も可能です。

通信制大学の選び方(筆者の参考例)

私の場合、以下を重視して選定しました。

・費用は100万円を超えない。(3年次編入なら50万)
・ほどんどの学習が自宅でできること
・卒業率が高いこと
・自分の行動次第で、有形資産に繋がること
・何よりもわくわくすること

資格については、必要なら後から学び直せばよいと考え、選択肢から外しました。
つまり、 資格取得が先行しても、活かし方が不明確だと効果がないと考えたからです。 

卒業率はこだわりました。
卒業がモチベーションになるからです。

私は普段エンジニアとして働いています。
仕事の拘束時間が長いこともあり、自宅で学習できることを条件にしました。
また、子育てもあり、なるべく自宅で子供や家族と過ごしたいと考えました。

有形資産については後述しますが、一言で お金になるか です。

最後に、直感ですが 学ぶことにわくわくを感じる大学を選びました。(ここに根拠なし) 

有形資産に結びつく分野を選ぶ

どんな分野でも、学んだ分だけ知識はつきます。

つまり、 資格や知識といった無形資産は学んだ分だけ自分の中に蓄えられます。 

しかし、どれだけ無形資産を増やしても、その資産をうまく運用できなければもったいないです。

なので、お金などの有形資産に変えることができる分野を選定するのが良いと思います。

 学んだことが有形資産となる可能性は、勉強を続けるためのモチベーション です。

「どうしたら学んだことをお金にできるか?」難しいことですが、機会を見つけ、常に行動することが大切だと思います。

学校・学部に迷う場合はお金になる可能性が高い分野を優先にして、同時に現場経験を積むことを意識しましょう。

まとめ

前述の通り、通信制大学の選び方にはいくつかの前提があります。

ある程度絞り込むことができたら、大学に問い合わせてみたり、説明会に参加しながら判断するのが良いでしょう。

前述しましたが、資料請求して細部をしっかり確認してください。

なお、普段の勉強時間や、大学入学に迷われている方は、以下の記事を合わせてご覧ください。

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