一般的に厄年はネガティブに捉えがちですが、厄年をプラスに捉えて、いい意味で自分のキャリアを見直すきっかけにできます。
「厄年」というイベントがあるからこそ、自分を見つめることができると思います。
ポイントは神頼みではなく、自分を変化させること。
本記事では厄年を自身のキャリアにとってプラスに捉える意味について述べたいと思います。
厄年は自分を変える機会
一般的に厄年となる年齢は以下の通りです。
大厄は男性(42歳)、女性(33歳)です。
大厄前後の年齢は「前厄」「後厄」とされています。
性別毎では以下の通りです。
・男性は25歳、42歳、61歳
・女性は19歳、33歳、37歳、61歳
大切なのは自分を見つめ、身体の変化などに気付き、今までと違う、管理が必要なことに気付くこと。
ちなみに、私は厄年で五十肩になりました。
そして、大好きなとんこつラーメンのこってりが胃に負担を感じて食べれなくなりました。
体調面の変化に合わせて、ライフスタイルを変える必要性を感じています。
つまり変化に合わせて自分が変わるのが厄年。
神仏に委ねる他力本願ではなく、自分自身が変化するための意識付けにこそ厄年の本質でしょう
厄年とライフステージの変化時期との関係
「厄年は様々な出来事が起こりやすい時期」と思われがちですが、年齢毎に状況が異なります。
ライフステージが変化しやすい時期は、進学や就職、結婚、出産、定年退職のタイミングです。
以下で厄年の年齢それぞれみてみましょう。
ライフステージの変化時期と関連性があります。
女性19歳
19歳は青春真っ只中!厄年であること自体に気が付かないことも多いと思います。
それもそのはず!進学や就職でライフステージが変わるのは18歳のため、19歳だと1年経過しています。
新しい生活に慣れている時期なので、厄年の自覚は薄いはずです。
男性25歳
25歳は社会人3年目くらいになります。(4年生大学を卒業後に就職した場合)
職場に定着して収入面も安定する時期のため、仕事とプライベートが充実していると自分が厄年であることに気が付かないのではないでしょうか。
一方で、キャリアアップのために転職を考えている方も多いと思います。
また、入社3年経過後の部署移動、転勤などを経験される方もいます。
そのような転機が訪れている方にとっては、厄年を多少意識することもあるでしょう。
女性33歳
33歳は女性の厄年では大厄です。
なによりこの年齢で考えられるライフイベントは結婚や出産などです。
厚生労働省の「令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、
令和3年時点の初婚の女性の平均年齢は29.5歳、初婚年齢は増加傾向です。
第1子出生時の母親の年齢平均は30.9歳です。
33歳は初婚の平均、付近の年代のため結婚や出産のライフイベントが多いことが想定できます。
また、キャリアアップのための転職も考えられます。
dodaが公表した転職成功者の平均年齢調査によると、転職成功者の平均年齢で女性30.5歳です。(全体平均は32.2歳)
また、30~34歳の転職成功者の年代別割合も23.6%となっており、この年齢では転職者も多いようです。
女性37歳
晩婚化もあり、結婚や出産などのライフイベントは33歳と同様に多いと思います。
また、転職経験も2回以上が多く、人生経験を積んでいる年齢です。
男女ともにですが、30代後半からは体調変化が起こりやすくなります。
ライフステージも変わりやすく、私生活では子供の進学、仕事でも重要なポジションを任されることが多くなり、ストレスや疲労も感じやすくなるため、体調を壊すケースも珍しくありません。
また、将来について不安を感じる年齢でもあります。
40代を見据えて、キャリアアップやワークライフバランスを求めて転職活動する年齢でもあります。
男性42歳
42歳は男性の厄年では大厄です。
体調の変化、子供の進学に伴うライフステージの変化など様々な出来事が起こりやすくなります。
出世や転勤、転職などの転機も多くなります。
いろいろありすぎて、精神的に疲れることも多くなる時期です。
男性61歳、女性61歳
最後の厄年は男女ともに61歳です。
定年退職後に次のキャリアを歩み出し一年経過する時期です。
ただし、近年は定年年齢が60歳から65歳に変わりつつあります。
「就労条件総合調査結果の概況」(厚生労働省(令和4年))によると、60歳定年は約7割、65歳定年は約2割です。
前回の調査が平成29年で、当時は60歳定年は約8割、65歳定年は約1割強のため、徐々に定年年齢は高くなっています。
つまり、定年年齢の引き上げにより、61歳はまだサラリーマンの人も増えてくるでしょう。
60代はまだまだ現役と言えます。
同時に80代、90代の親に対して、介護する年代でもあり、いわゆる「老老介護」の可能性も出てきます。
自身の体調や体力面の心配もあるため、厄年と重ねて、気持ちがネガティブになってしまうこともあると思います。
厄年だから!と不安や心配をすることに意味がある
思いがけない不幸な出来事は、ある日突然やってくるものです。
意識の中に不安や心配がないと、突然の出来事に対処できなくなります。
「厄年だから何かあるかもしれない!」そんな不安がきっかけで、自分を見つめなおし、少し先の未来を意識しながら、何かの行動を起こすことに意味があります。
「備える」きっかけになる
厄年をきっかけに、心の準備、身の回りの備えを意識することができます。
つまり「何かあるかもしれない」を意識することで、突然の出来事に対処する対応力がつきます。
厄年をプラスに捉える
厄年というイベントを通して、自分の人生について考えるきっかけになります。
逆に厄年のようなイベントがなければ、人生について考える機会が得られず、先のキャリアについて考えるタイミングを見失い、いつの間にか年齢を重ねてしまうこともあるでしょう。
仕事や家族、自分自身のライフイベントの時にしか、考えるきっかけがなくなってしまいます。
「あーもう厄年か!」人生を考えるきっかけになるため、厄年はプラスに捉えて良いと思います。
厄払いの儀式をきっかけに自分を変える
厄払いは神社で祈祷を受けることで災いを取り除くことです。
厄払いをきっかけにして、これまでの振り返りや将来の自分について考えてみるのも良いでしょう。
おすすめは、厄払いをきっかけにした内省です。
つまり、自分自身をみつめること。
「何も災いが起こらないように」、「不幸が起こらないように」など意識を外に向けても、外部からやってくる出来事は自分では変えることができません。
しかし、自分自身を変えることはできます。
厄払いお守りは振り返りのために
せっかく厄払いをしても、翌日から忘れてしまっては、もったいないです。
決心した気持ちや、目標などを意識できるように、また思い出して振り返ることができるようにするために、厄払い向けのお守りを、日常で目に止まる場所に飾っておくことをおすすめします。
私は「さるぼぼ」を自分の部屋に置いています。
さるぼぼは岐阜県 飛騨地方の伝統工芸品です。
猿に似ているため、猿の音読みの「エン」を「縁」や「円」と捉え、良縁や円満、厄除けのお守りとしても親しまれています。
まとめ
ものごとは捉え方ひとつで良くも悪くもなります。
厄年は災いが降りかかるとネガティブにだけ捉えるのではなく、それぞれの年代特有の体調変化やキャリアの転機、ライフステージの変化が絡み合っています。
厄年は自分のキャリアを考えるきっかけとして、意識改革に活用してみてください。
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