キャリアコンサルタント資格を取得された方は、5年毎に資格更新が必要です。
ただし、何もせず更新できるかというと、そうではなく、更新講習という受講ノルマ(知識講習:8時間、技能講習:30時間)をクリアする必要があります。
今回は、キャリアコンサルタント更新講習の以下の点についてかみ砕いてご説明いたします。
<この記事でわかること>
・いつから受けて、いつまでが期限なのか
・お金はかかるのか
・どのように受けるのか
・免除条件
なお、更新手続きについては「キャリアコンサルタントWebサイト」に記載されています。
そちらの記載内容も踏まえて、お伝えしますね。
更新講習はいつから受けれるのか
キャリアコンサルタント資格を登録した段階から受講開始できます。
「キャリアコンサルタント登録番号」が必要なため、ご自身の登録番号が分かり次第、受講開始できます。
更新講習に期限はあるか

資格更新申請の期限までに講習を完了しておく必要があります。
厳密には、「修了証」まで入手が必要です。
更新申請期間はキャリアコンサルタント資格の「有効期間満了日の90日前~30日前に申請」となっています。
つまり、期限の3ケ月前には更新講習の受講ノルマをクリアしておくと良いでしょう。
なお、更新申請期間1年程前になると、キャリアコンサルタント登録センターからハガキが届くので、詳細はそちらでも確認することができます。
更新講習と更新手続きにはお金がかかる
キャリアコンサルタントの活動にはお金がかかるんです。
いったいいくら必要なのかをお伝えします。
更新手続き
更新手数料は8,000円です。
5年毎に必要になります。
更新講習の受講料
知識講習8時間、技能講習30時間の全講習料は固定ではありません。
どの講習を受講するかによって、金額が変わります。
過去に一度調べていますが、概算で12万円です。
更新講習の受講方法

更新講習の受講までの流れをお伝えします。
開講している講座を任意で選択する
更新講習は複数の実施機関があり、その中から開講している講習を「任意」で選択して申し込み、受講します。
私もよく質問を受けますが、受けなければならない講習はありません。
つまり必須の講習はなく、任意で全38時間の受講ノルマをクリアすれば良いです。
ただし、知識講習8時間、技能講習30時間の区分は守る必要があります。
講習の検索方法
厚生労働省からも検索サイトは提供されていますが、個人的に独自で調べました。
申し込み方法は機関毎に異なりますが、だいたいはWeb上で申し込み&費用の支払いが可能です。
以下の記事を参考ください。
キャリアコンサルタント更新講習の選び方や費用、講習時間について【技能講習編】
まずはオンラインで受講できる講習を選ぶ
リアル(対面)での講習にこだわる方も一定数おみえかと思いますが、現在400を超える更新講習の大部分がオンライン開催です。
講習の内容と会場に考慮しながらリアル開催にこだわっても、自分のニーズに合致する条件ではなかなか見つかりにくいでしょう。
なので、まずはオンラインで手軽に始めることができる講習をおすすめします。
おすすめ講習は調査しました。
以下を参考ください。
キャリアコンサルタント更新講習の費用とおすすめ【知識講習編】
修了証をWebサイトへアップロードする
講習が終わったら、修了証を機関より入手します。
キャリアコンサルタントWebサイトのマイページに修了証のPDFデータをアップロードします。
この一連の流れを、受講ノルマ完了するまで繰り返す感じです。
免除条件

受講ノルマ全38時間のうち、以下の条件でノルマとなる時間の削減など免除条件があります。
技能検定1級合格者
技能検定1級に合格している場合は、技能講習30時間が免除となります。
毎回免除なので、永久に有効な権利です。
なお、知識講習8時間は受講が必要です。
5年の間で技能検定に合格
技能検定1級、2級に合格した場合、次の更新時期での知識講習、技能講習がオール免除になります。
(38時間の受講に匹敵する学習をしたと認められるため)
1級技能士であるキャリアコンサルタントからの指導
1級技能士のキャリアコンサルタントから、実務に関する指導を受けた場合、10時間以内に限り技能講習が免除されます。
指導を受けたことを証明する証明書をキャリアコンサルタントWebサイトのマイページにアップロードします。
(様式はキャリアコンサルタントWebサイトからダウンロードできます)
なお、講習や研修は対象外で、あくまで面談実務に対する指導が対象です。
キャリアコンサルティングの実務
キャリアコンサルティングの面談実務に従事した場合、10時間以内に限り技能講習が免除されます。
キャリアコンサルティングは有償でも無償でも構いません。
実務を証明する証明書をキャリアコンサルタントWebサイトのマイページにアップロードします。
(様式はキャリアコンサルタントWebサイトからダウンロードできます)
【確認要】実務従事証明書は職場などでも発行できる

職場や、各自が活動している場所でキャリアコンサルティング対応した場合、実務従事証明書を発行してもらえるかは確認しましょう。
特に明文化されていないケースなどもあります。
私の周囲でも、明らかなキャリアコンサルティングなのに証明書を入手していないケースがあります。
運営側の理解不足もありますので、確認&説明しながら進めましょう。
なお、実務従事証明書の注意事項は以下を参照ください。
第3者の証明がとれないケースでも、申請は可能な旨が記載されています。
■「実務従事に関する証明書」の記入にあたっての注意事項(キャリアコンサルタントWebサイト)
まとめ(更新のややこしさはあるが今後の改善に期待)
2016年から始まった国家資格のため、更新対象者自体はこれから増えてくると思われます。
故に、更新に関するインフラは、問題点/課題点などが整備されてこれから改善されると思います。
今は、ややこしさがありますが、今後の改善に期待しましょう。
特に更新講習の費用をなんとかしてもらいたいです。
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