心理的安全性について最近よく見聞きしますが、一体どうすれば心理的安全性をつくることができるのか?

そんな疑問解決のために、本記事を活用いただければ幸いです。

心理的安全性のためには自己開示が効果的です。

今回は自分のことを知ってもらう自己開示について、効果的な活用方法をお伝えします。

自己開示が心理的安全性のために必要な理由

心理的安全性は、何でも話せる安心・安全な場づくりが大事です。

会議の席などで、「こんなこと発言してもいいのだろうか?」「場違いではないか」などと感じてしまうケースは心理的安全性が高いとはいえません。

話しやすい雰囲気をつくるためには、周囲の人たちが自己開示をして、場の緊張をほぐしたり、安心感を与えることが大事になります。

自己開示がないと、その場に集まっている人たちが、何者なのか、どういった背景があるのか、それを知らないと警戒心が強くなります。

そのため、自分のことをよく知ってもらい、信頼関係を構築する目的が自己開示にはあります。

後述しますが、自己開示といっても何でも話せば良いわけではありません。

その場に適した開示内容があります。

自己開示のねらいは「思いやり」

自己開示する内容は感情移入(エンパシー)が発生する内容。

感情移入がおこると、相手の視点に立って考える、気遣うなど、さまざまな「思いやり(コンパッション)」が芽生えます。

思いやりは心理的安全性のために、重要な要素といえるでしょう。

何を自己開示するか

では、どんな自己開示が心理的安全性に繋がるのか、私なりにまとめてみました。

価値観

自己開示の中で一番大事&効果があるのは「価値観」を話すです。

つまり、考えや感情です。

自分はどうありたいかなど、内面を話す機会を増やしましょう。

好きな事と嫌いな事はバランスをとって伝えれると良いです。

話し方は、優しく、柔らかい感じで伝えれると素敵です。

人は相手が何を考えているのか、どういった行動を好み、何が嫌いなのかといった「らしさ」を理解しない限り、なかなか心を開かないと思います。

価値観ベースでの自己開示を意識し、場面に応じて以下のような内容の開示にもトライしてみてください。

プライベートのこと

職場ならプライベートなことを伝えるのも効果的です。

家族構成や家庭でどんなことに取り組んでいるのかなど。

普段厳しい上司が、子育てに奔走している姿をイメージできると、少し感情移入してしまいませんか?

プライベートのことでも、感情面が伝わる内容が入ると、より良い自己開示になります。

失敗談

過去に失敗したこと、やらかしてしまったことなどを話すのも効果的です。

特に、立場が上の人や、成果を出している人の失敗談には意外性があります。

「この人にもこんな経験があるんだ~」と感じることができると、興味も深まります。

弱み

失敗談と同じく、自分自身の弱点をさらけ出すのも効果的。

つまり、心理的なハードルを下げるような自己開示は、時には勇気づけられることもあります。

愚痴

時には愚痴を言ってもOKです。(悪口はNG)

その人らしさが表れる愚痴は、人間味が出て効果的なケースもあります。

立場が上の人ほど率先して自己開示を

職場なら上司やリーダー、先輩が、
家庭なら親が率先して自己開示しましょう。

ポイントは、自己開示し易い環境づくりです。

自分が自己開示したからといって、相手に自己開示を強制したり、無理に引き出そうとしないこと。

自分のことが言えない雰囲気、言えない理由、言いたくないなど人それぞれです。

相手が自己開示しなくても、歓迎できるようにしましょう。

心理的安全性で大事なのは安心・安全な場づくりです。

安心して自己開示できる場づくりにまずは努めましょう。

【注意】自慢話にならないように

特に部下がいる上司の自己開示は自慢話にならないよう注意が必要です。

【注意】価値観の押し付けにならないように

価値観ベースで自己開示することは、とても大事だとお伝えしましたが、押し付けにならないように注意しましょう。

特に好き、嫌いを話すときは、その場にいる人が何の目的で集まっているのかを考えながら、開示内容を考えます。

何らかの意思決定の場で好き嫌いを開示すると、誘導したり、押し付けていると思われてしまうかもしれません。

家庭内の心理的安全性にも自己開示を活用する

家族などの家庭内でも、心理的安全性を意識した自己開示ができると良いと思います。

特に子どもには、なんでも話して良い場を提供したいところです。

私はよく、子どもに自分の失敗談を話します。

子どもを勇気づける時に話すことが多いですが、興味深く聞いてくれます。

「その時どうしたの?」、「それからどうなったの?」と質問が返ってきます。

単に失敗したエピソードだけを話すのではなく、自分がどうしたかったのか、などの感情面も加えて話すようにしています。

書籍をご紹介

私は、通信制大学でチームマネジメントの科目履修していますが、そこで使用している教材(書籍)を最後にご紹介します。

「世界最高のチーム」です。

Googleの中で活用されている心理的安全性を学べます。

「こうあるべきだ」と決めつけていた自分自身のバイアスが、この本を読むと変わります。

(以下の紹介にはプロモーションが含まれています)

キャリアコンサルタントが組織内で心理的安全性を高めるには

以下の記事で、キャリアコンサルタント向けのリーダシップをご紹介しています。

サーバントリーダーシップというリーダーシップ論ですが、心理的安全性との親和性が高くおすすめです。

本記事と合わせて参考ください。