キャリアコンサルタントっていくら必要?
そんな疑問にお答えします。

今回は、キャリアコンサルタントの活動にかかる、お金についての話です。

キャリアコンサルタントは、とても魅力のある資格です。
ですが、とにかく費用がかかります。

資格を取るまで、資格をとった後、それぞれ、いくら必要かをお伝えします。

お金がかかること

資格を取得するまで、取得した後、それぞれにお金がかかります。

 【資格取得前】 
・養成講座受講料
・キャリアコンサルタント試験受験料
・試験対策費用

 【資格取得時】 
・キャリアコンサルタント資格登録費用

 【資格取得後】 
・団体入会費用、年会費
・更新講習受講料
・資格更新費用

それぞれ、詳細をお伝えします。

資格を取得するまでにかかる費用

まずは、国家資格 キャリアコンサルタントの資格取得までにかかる費用を記載します。

養成講座受講料

キャリアコンサルタント試験には受験資格があります。
大多数の方が ①の講習で受験資格 を取得しています。

この講習のことを一般的に「キャリアコンサルタント養成講座」と呼び、複数の実施機関があります。

受験資格

以下の いずれか一つ を満たせば受験できます。
 ①厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方 

②労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方

③技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方

養成講座実施機関と受講料

講座は、スクーリングかWebでのオンライン受講です。
講習の時間は講義、演習含めて150時間となっています。(2022年5月現在)

受講料は30万円を超え、高額です。
ただし、養成講座受講料については 「専門実践教育訓練給付金」を申請することで受講料の最大70%が支給されます。 

■<参考:各機関の受講料(税込)>(代表例)
日本マンパワー:374,000円 ⇒ 自己負担(112,200円)
リカレント:499,400円 ⇒ 自己負担(149,820円)
ヒューマンアカデミー:347,923円 ⇒ 自己負担(104,378円)

機関毎に割引などもありますので、割引条件は各機関で確認ください。

キャリアコンサルタント養成講座の実施団体や団体選びのポイントは以下で確認できます。
 「専門実践教育訓練給付金」の支給条件を確認してください。 

■わくわくバルーン:キャリアコンサルタント養成講座 実施機関の紹介

専門実践教育訓練給付制度

受講料の最大70%が支給される国の雇用保険の制度で、専門実践教育訓練給付制度があります。
自費で、働きながら資格取得される方、資格取得後に就職を目指す方は、活用したい制度です。

私も同制度を利用しました。

ただし、 雇用保険の納税が前提なので、全員が給付対象ではない ことは注意が必要です。
まずは、自身が給付の対象かを把握しましょう。

専門実践教育訓練給付制度についても、以下に纏めてあります。
また、細かい条件については、最寄りのハローワークで確認してください。

<参考:【わくわくバルーン】キャリアコンサルタント養成講座 実施機関の紹介

試験対策費用

キャリアコンサルタント試験の対策費用です。

書店で販売している模擬問題集の購入費用や、養成講座実施機関が別料金で販売する試験対策講座等が該当します。

 試験対策にかけるお金は、必須ではありません。 

人によって、試験対策講座の受講や、費用を払って試験対策塾へ入会、有資格者への支援を受ける方もいます。

自主的なロールプレイ練習についても、やり方次第では費用がかかります。

学科試験の対策本

書店で購入できます。
模擬問題集がオススメです。
 模擬問題集などは、だいたい3000円程度 で販売しています。

参考までに、発売日が比較的新しい対策本をご紹介します。

(以下の紹介にはプロモーションが含まれています)

国家資格キャリアコンサルタント 学科試験 要点テキスト&一問一答問題集 2022年版 [ 柴田郁夫 ]

価格:3,300円
(2022/5/16 07:12時点)
感想(1件)

試験対策講座

養成講座実施機関などで販売している、試験対策講座です。
みなさんが受講した養成講座の機関でも、案内されると思います。

学科、論述、面接のそれぞれにコースが分かれている講座がほとんどです。
受講数によっては、かなりの金額になります。

<参考:試験対策講座>
・日本マンパワー

・東京リーガルマインド

ココナラ等で販売している試験対策

ココナラなどで販売している個人の有資格者から試験対策を買うケースもあります。
値段やサービスが様々なので、各サイトで料金やサービスを確認ください。

養成講座実施機関が販売している講座よりは安価です。

私自身は、これらのサービスは使っていません。
(当時、その存在を知りませんでした。)

仲間と実施する試験対策

受験仲間でロールプレイ練習や論述対策を実施する場合、オンラインかリアルかでかかる費用も変わってきます。

リアルなら貸会議室の料金や移動にかかる費用が発生するからです。

コロナ渦になって、オンラインツールが普及して、ロールプレイ練習はZoomなどでも十分練習が可能です。

なお、リアル/オンラインによらず、有資格者に支援を依頼する場合、謝礼を支払うケースもあります。

(参考)私の試験対策にかけたお金

私は、試験対策費として以下の費用をかけました。
ロールプレイ練習終わった後に、仲間と食事するのが楽しみだったので、食事代の方がかかりました(笑)。

ロールプレイ練習は、まだオンラインが普及していなかったので、全てリアル。
無償で利用できるフリースペースを使えたので、場所代はかかりませんでした。

・書店で模擬問題集を購入 :3000円程度
・ロールプレイ練習用スペース:0円(大学のフリースペース)
・ロールプレイ練習時の交通費/交際費(食事代等):約10,000円

私は、身近な有資格者の方の支援に恵まれていたので、かなり安価で済みました。

キャリアコンサルタント受験費用

学科試験と実技試験で別々に費用がかかります。

・学科:8,900円
・実技:29,900円

キャリアコンサルタント資格登録費用

試験に合格したら、 「国家試験キャリアコンサルタント資格登録」が必要 です。
そして、登録料などが発生します。

登録しなければ、キャリアコンサルタントとは名乗れないので、この登録費用は必須になります。

・登録免許税:9,000 円
・登録手数料:8,000円(非課税)(初回のみ)

5年毎の更新が必要なため、5年毎に更新費用が発生します。

<参考:国家資格 キャリアコンサルタントWebサイト 登録センター

団体へ入会

JCDAなどの団体へ入会する場合は、入会金、年会費が発生します。

参考までにJCDAの入会金、年会費を記載します。

<参考:JCDA入会金、年会費>
・入会金 5,000円
・年会費(CDA会員)7,000円

<参考:日本キャリア開発協会(JCDA)

団体への入会は任意のため、入会しない方も多いです。

キャリアコンサルタント更新講習費用

キャリアコンサルタントの登録を継続するためには、 5年ごとに更新を受ける必要があり ます。
そして、更新を受けるためには、以下の「知識講習」及び「技能講習」の受講が必要です。

・知識講習:8時間以上
・技能講習:30時間以上

更新講習は様々な団体で実施しています。
また、講習内容、費用も様々です。

38時間以上の講習にかかる費用の目安ですが、 概ね12万円程度(5年間) です。
参考までに、全ての講習を産業カウンセラー協会で受講する場合の参考金額を示します。

更新講習の概算費用

更新講習の費用について調査しました。以下を参照ください。

なお、キャリアコンサルティングの実務従事などにより、講習時間の一部免除もあります。
5年間の活動次第で、費用は抑えられると思います。

<参考:更新講習の受講について(厚生労働省)

キャリアコンサルタント資格更新費用

5年毎の更新で、 更新手数料として8,000円(非課税) が必要です。

<参考:国家資格 キャリアコンサルタントWebサイト 登録センター

まとめ

キャリアコンサルタントは資格を取るまで、そして取った後も費用がかかります。

かかる費用に対して、キャリアコンサルタント資格に価値を感じるかどうかは、人それぞれですが、私自身は価値を感じています。

業務独占資格ではないため、簡単に稼げる資格とは言い難いですが、キャリアコンサルタントの魅力を本ブログで掲載していきますね。