キャリアコンサルタントの学科試験では、時事問題と呼ばれる関連情報が出題されます。

時事問題は出題数も多く、全て外すと合否に影響するほどです。

また、出題の多くは、厚生労働省や関連機関から発行された情報ですが、ある程度出所を抑えておけば試験対策が可能です。

本記事ではキャリアコンサルタント試験における、時事問題の対策についてお伝えします。
ポイントは、なるべく 多くの情報に目を通しておくこと! 

なお、これらの情報は、キャリアコンサルタントの活動上必要となるため、試験対策に留まらず、日常的に情報収集する習慣をつけておきましょう。

出題の可能性が高い情報

以下が過去問より、出題確率の高い情報です。
同一情報から2問出題されたケースもあります。

・能力開発基本調査
・労働経済の分析
・職業能力開発基本計画
・年次経済財政報告
・労働力調査

・厚生労働白書

発表年度の新しい情報からチェックする

毎年発表されている情報もあれば、職業能力開発基本計画のように数年に1回の頻度で発表される内容もあります。

最新の内容から目を通しておきましょう。

出題は最新の発表年度だけじゃない

例えば第16回の試験、「労働経済の分析」からの出題は、複数問出題されました。
平成30年版と令和元年版からです。

つまり、 出題は最新の発表年度分だけではありません。 
最新+前回分まで目を通しておきましょう。

YouTubeも活用

最近はYouTubeでも時事問題対策に役立つ動画が見られます。

上記に記載した情報をキーに検索してみてください。

有効求人倍率や完全失業率について

 当年度ではなく、前年度のデータを把握 しておきましょう。

また、過去年度からの傾向を把握して、増加もしくは減少傾向かなどは理解しておきます。

有効求人倍率や完全失業率はそれぞれ、担当省庁が異なります。

有効求人倍率

厚生労働省から発表されます。

一般職業紹介状況により公表されます。

「有効求人倍率」で検索すれば、最新の内容がヒットするはずです。

完全失業率

総務省統計局の労働力調査より発表されます。

試験対策として見た場合は、前年度の平均集計などを確認しておくと良いでしょう。

たどり着くのに苦労するので、参考までに2021年度の掲載先を示しておきます。

■労働力調査(基本集計)2021年度(令和3年度)平均結果

労働政策研究・研修機構(JILPT)から提供される資料

労働政策研究・研修機構から発行される各種情報からも、キャリアコンサルタント試験に出題されます。

以下の通り、メールマガジンも発行されています。

試験直前で発行された情報はさすがに出題されませんが、直近のキャリアコンサルタント養成講座を終了する時期の情報は出題される可能性があります。

キャリアコンサルタントの活動や研鑽のために有益な情報がたくさんあります。
 試験対策に留まらず、普段から意識的に内容をチェックしましょう。 

メールマガジン労働情報を読む

労働政策研究・研修機構(JILPT)が発行しているメールマガジンです。
無料で週2回配信されます。

普段は、キャリアコンサルタントの活動や情報収集、研鑽に活用しています。

機構の研究成果に関する情報、労働行政、労働統計などウェブ上に存在する雇用・労働分野の最新ニュースが、週2回(水曜日と金曜日)に届きます。

■メールマガジン登録フォーム

人事労務関係情報メールマガジン

こちらは厚生労働省が発行しているメールマガジンです。

発行頻度は毎月第一水曜日と少ないですが、バックナンバーがあります。
こちらも目を通しておくと良いでしょう。

試験によく出る、「労働経済の分析」なども、発表のタイミング月でメール連絡が届くため気付けます。

JILPTと同じく、キャリアコンサルタントの活動としても、必要な情報だと思います。
試験対策に留まらず、チェックは習慣的に。

 試験対策としてはバックナンバーを閲覧すると良いでしょう。 

■人事労務関係情報メールマガジン

試験直前で公開された情報は対策不要

例えば、試験の1週間前に公開された情報などは、作問が間に合わないため、出題されることはないでしょう。

根拠はありませんが、試験日の2ヶ月前までに公開された情報を優先的に対策しましょう。
(さすがに2ヶ月切ると、作問に反映できないと思いますので。。。)

情報量が大量なため漠然と暗記はNG

基本的には 「キャリアコンサルタントとして抑えておくべき情報」 の視点に立って、資料に目を通す必要があります。

この視点は、キャリアコンサルタントとして成熟する過程で成長してゆきます。

試験対策としては、「この資料は何を伝えたいのだろう?」と考えながら、目を通すことです。
そうすれば、自分なりの着眼点で、ポイントを抑えようとする思考が働きます。

また、過去問題から推察して出題の意図性を掴んでおくのも良いです。

時事問題対策のポイントは、 「読む」より「目を通す」ことと、なるべく多くの時事情報に目を通すこと をおすすめします。

■学科試験対策は以下の記事も参考ください。

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