第三者を介して聞いた自分への誉め言葉は、今まで気付けなかった自分の強みを発見できる可能性があります。
それは第三者から聞いた情報を信じやすい心理効果が作用しているためです。
心理効果を自分の強みの発見に活用してみましょう。

第三者経由で聞いた褒め言葉は心に響きやすい

みなさんは第三者経由で褒められた経験はありますか?
そしてその誉め言葉は、今のあなたにどんな影響を与えていますか?

私の経験ですが、20代の頃、先輩経由で「ながえもん、〇〇課長が君のこと、仕事のさばきが上手いって褒めてたよ!」と伝えてくれました。
当時の私は自己肯定感も低く、仕事ができないと思い込んでいたので、その言葉を聞いて嬉しくて、その日の夜は心がウキウキして寝付けなかったです。

「さばきが上手」と自分の強みがイコールではないですが、当時の上司の言葉が今の自分のキャリア形成の中で、とても重要な出来事だったのは間違いありません。

ウィンザー効果(Windsor effect)

「他人(第三者)から聞いた情報は信頼しやすい。(信憑性が増す)」という心理効果です。
第三者経由で褒められた経験は、このウィンザー効果が作用したと思われます。

他己分析

他己分析とは、他人の目線で自分自身を分析してもらうことです。
今まで気付くことができなかった、自分の長所、短所や強みなどを発見に期待ができます。
他己分析にはウィンザー効果も活用できると思います。

ウィンザー効果で強みの発見

第三者から褒められたことは、今まで自分では気付かなかった「隠れた強み」の可能性があります。

私は「人と人とを繋ぐこと」が自分の強みと考えていますが、20代の頃に聞いた「さばきが上手」がきっかけです。
当時の上司からは「要領がいい」と捉えられたのだと思います。
しかし、当時の私は臆病で「行動に移す前に、お伺いをたてた」だけにすぎません。
今ではそれを「根回し」とも言いますが、事前に確認したり、根回ししたりすることで、受け手に安心感を与えていたのかもしれません。

根回しの経験が、「人と人とを繋ぐ」スキルに繋がったのだと考えています。

ウィンザー効果は教育にも応用できる

ウィンザー効果の活用例として、「ママがお皿を片付けてくれたこと褒めていたよ」とかママが玄関の靴をそろえてくれて、うれしいって言ってたよ」と子供に伝えると、すごく嬉しそうでした。
直接褒めるより効果がありそうです。

何かを伝えたいときは第三者経由で

ウィンザー効果を活用して、他者に何かを伝える際は、第三者経由が効果がありそうです。
教育以外にも、恋愛や営業なども。
ただし、最終的には直接自分から本人に伝えることをお忘れなく!

いかがでしたか。
まずは過去に、第三者を介して聞いた自分への誉め言葉を思い出してみてください。
自分が今まで発見できなかった強みが見つかるかもしれませんよ。