面接試験(JCDA)の口頭試問内容を整理しました。
これまで50名ほど試験対策の支援をさせていただきました。
みなさんからヒアリングした口頭試問の内容を整理したので、試験対策に活用ください。

第18回以降は口頭試問の内容に変化!

口頭試問の内容が変わってきています。
18回、19回で受験された方々にヒアリング(25名程度)したところ、これまでの内容と明らかな違いが見られました。

第18回以前に多く聞かれた試問

第18回以前は、「鉄板」と言える試問が多く出題されていたため、試験対策のロープレ練習でも以下の試問を中心に練習していました。

・良かった点と悪かった点をそれぞれお聞かせください
・CLの一番訴えたかったこと(主訴)は?(★90%程度の頻度で出題
・CCから見たCLの問題点は?(★80%程度の頻度で出題
・今後、CLをどうサポートしていきたいか?
・今後キャリアコンサルタントの資格をどのように活かしていきたいか?

しかし、第18回以降は実際に試験で出題された口頭試問の内容に変化が見られました。

第18回以降に多く出題された試問

18回以降で出題された口頭試問は以下となります。

・良かった点と悪かった点をそれぞれお聞かせください
・CLの一番訴えたかったこと(主訴)は? (★出題頻度低下傾向
・今CLはどんな気持(感情)だと思いますか?(★出題頻度増加傾向
・CLの今の状況と気持を簡潔に(★出題頻度増加傾向
・今後、CLをどうサポートしていきたいか?
・今後キャリアコンサルタントの資格をどのように活かしていきたいか?

口頭試問の出題頻度(第18回以降)

以前と変わらず「鉄板」と呼べる試問もありますが、出題率が下がって他の試問に振替された試問もあります。

「主訴は何ですか?」「CLの問題点は?」の口頭試問が激減。
代わって、「相談者の気持ち」「CLの人物像や価値観」「面接のポイント」など、一見してCLを全体的にどう捉えているかを問う試問に変化。

激減した口頭試問は何に置き換わったかというと、

・CLの気持ちは?
・CLの状況は?
・CLの人物像は?
・CLの価値観は?

であったり、

・「CLの今の気持ちと、状況は?」
とひとくくりで質問されたりしているようです。

口頭試問の内容は変わっても本質は変わらない

評価項目は「主訴・問題の把握」なので、口頭試問の質問内容が変わっても本質は変わりません。
ただし、テンプレートの様に「主訴」と「問題点」を憶えて答えていては、対応できなくなります。

どんな口頭試問が出てきても、以下の点を意識して答えましょう。

試問「CLの今の気持ち」の答え方

従来の「CLの主訴は?」相当と考えて、感情が表れている発言を捉えて、CL視点で何を問題としているかを答えましょう。

試問「CLの状況」の答え方

CCから見た見立て、「CCから見たCLの問題点は?」相当と考えて、CC視点でCLの問題点を答えましょう。

突然問われると、意図が分からず、戸惑うこともあると思いますが、評価項目はあくまで「主訴・問題の把握」なので、この評価項目に沿った回答を意識ください。

割と出題される試問

私がこれまでヒアリングした中で、高頻度で出題される口頭試問を記載します。
(JCDA受験・50名程度よりヒアリング)

・CLの価値観は何ですか
・CLが大事にしているもの
・CLは今どういう状況だと思いますか
・CLの人柄
・CLの人物像

レアな試問

レアな口頭試問を記載します。(JCDA受験・50名程度よりヒアリング)

・CLの面談の目的は何ですか。
・キャリアコンサルタントの勉強をしてきて1番大切だと感じられることは何か
・今の面談はご自身で何%できたと思いますか
・CLの気持をどのようにキャッチしていますか(→「キャッチ」が馴染まないですね!)

まとめ

評価項目「主訴・問題の把握」に繋がる口頭試問は、毎回試問の内容に変化が見られます。
評価項目の本質的な部分をしっかり抑えておき、試験当日に戸惑はないようにしましょう。