論述試験は文章を書くことに慣れていない人は苦戦すると思います。
今回は論述試験の対策向けに、意識するポイントをまとめています。
以下を参考に、練習の中で、自分自身の解き方の形を見つけてみてください。

前提条件

まず初めに、論述試験を受験する際の前提条件を記載します。
受験資格は大前提のため、以下では記載しません。

・制限時間は50分
・昼過ぎの14:30~15:20で実施
・キャリア開発協会(JCDA)とキャリアコンサルティング協議会(キャリ協)では設問が異なる
・時計は必ず持参する

受験団体選び

JCDAでもキャリ協でも構いません。
合格率に関しては違いはないためです。

ただし、 養成講座実施機関毎に対応受験団体が異なります。 
詳しくは以下を参考にしてください。

<参考リンク>
【わくわくバルーン】キャリアコンサルタント養成講座の紹介

受講した養成講座を受講した機関によって、必然的に受験団体が決まってきますが、両方対応の機関もあります。

もし、どちらか迷われる場合は、周囲のサポートが受けられそうな団体を選ぶことをおすすめします。
(身近の有資格者がどちらの団体て受験したか、アドバイスを受けやすい方を選ぶ)

50分以内で解く練習をする

論述対策で 最も大事なことは「50分以内に解答すること」 です。
いくら良質な解答でも、解答時間の50分を超えてしまっては、採点されません。
普段の練習から50分以内で解く訓練をして、本番に備えましょう。

 全体の解答記載目安は「40分」です。 
残りの10分で読み返し、誤記の修正をしましょう。

解答の順番を決める

解答は必ずしも問1から順である必要はありません。
順番を練習の段階から決めておくと、本番はスムーズです。

因みに私はJCDAで受験しましたが、以下の順番で解答しました。

解答順番例: 「問2 ⇒ 問1 ⇒ 問3 ⇒ 問4」 
問2の解答を問1に関連するためです。
また、問3の解答は問4に繋がるためです。

この順番は、受験団体がJCDAでもキャリ協でも同じと考えてください。

時間配分を決める

設問は全部で4つあります。
各設問の大まかな解答時間を決めておきましょう。

40分で全4問のペース配分を決めます。
(残10分は予備時間、読み返し、誤記修正に充てる)

特に、 最後に解答する設問4(問い4)は文書量も多くなるため、15分程度確保 しましょう。

文書は全行埋める必要なし

よく「全行埋めないといけない!」と思い込んでいる方がいますが、これは間違いです。
問題用紙には「字数に制限はありません。」としっかり示されています。
空行があっても40点以上の高得点者は過去に何名か確認しました。

正確には 「全行埋める」というマインドだけは意識から外してください 
それよりも、「時間内に書ききる」ことの方が大事です。

問題用紙には「行外および裏面に記述されたものは採点されません」と記載されています。
即ち、行全体をギリギリまで埋めて、はみ出してしまっては本末転倒です。

解答に「具体的な理由」を記載することで、行は自然と埋まっていきます。
なので、「行を埋めること」を優先しないようにしてください。

自分の感じたことを大切に

思考をせず、 「感じたこと」を信じて解答 してください。
試験に挑むまでに「キャリアコンサルタントとしての姿勢」は身についていると思います。

模範解答はない

模範解答は存在しないと考えてください。
なぜならば、キャリアコンサルタント10人いれば10名全員対応方法が変わるからです。

前述しましたが、 「自分の感じたことを大切に」 してください。
みなさんそれぞれ、経験が違います。
論述の解答は「解答とその理由」の記載を指示されます。
模範解答を意識しすぎて、自分が感じてもいないことを解答しても、理由が腹落ちせず、説得力がありません。

CLもそうですが、CCも 「自分らしさを大切に」 してくださいね。

手書きの練習をする

私は手書きの練習でかなり苦戦しました。
論述試験に挑むまでの間、手書き文書は何年も書いていませんでした。
普段からパソコンで文字をタイプすることに慣れてしまったからです。

なので、試験対策の段階から手書きで文書を書く練習をしておきましょう。

漢字にこだわらない

解答作成の際に「漢字が思い出せない」ことが多々あります。
そこで思考してしまい、時間をロスするケースもあります。
漢字が思い出せない場合は、ひらがな表記で割り切ってください。

試験の目的は「キャリアコンサルタントとして相応しいか」を判断するためです。
伝わる文書を優先してください。

得意のワードを作っておく

みなさんそれぞれに癖があります。
練習の過程で気付いてくると思いますが、自分の解答でよく使うワードは抑えておきましょう。

参考までに私が良く使うワードは以下です。
みなさんそれぞれ、キャリアコンサルタントの対応として相応しいワードを持つているはずです。

<よく使うワード>

・自己効力感
・自己肯定感
・内省
・自問自答
・一般化
・思い込み
・寄り添い

週1回は解答練習

試験までの標準学習期間は2ヶ月~3ヶ月です。
毎週1回は過去問を解いて、慣れておきましょう。

注意点としては 「疲れている時間に解かない」 ことです。
漠然と問題を解くのではなく、本番と同じような思考が働く時間帯に練習をしましょう。

試験は食後!眠くならないように

前提条件でも記載しましたが、試験は昼過ぎの14:30~です。
昼食の食べ過ぎで眠くならないように注意しましょう。

特に、午前中に学科を受験して、午後に挑まれる方は2時間以上空き時間があります。
養成講座の仲間と話をしてリラックスしたり、休めるなら少し仮眠したりして、午後14:30~に集中力を発揮できるよう調整してくださいね。

まとめ

論述試験の対策は、まず文書に書きなれる、50分以内書くことから練習を始めてください。
何度も練習すると、解き方の形が身についてくると思います。