誰かに期待をかける時、あなたはどんな表現で期待していることを相手に伝えますか?

「期待しているよ」「君ならできる」と言った感じでしょうか。

期待のかけ方には、「正しい期待のかけ方」「間違った期待のかけ方」があります。
正しい期待のかけ方を知り、効果的に期待をかけてゆきましょう。

ピグマリオン効果で正しい期待のかけかたを知る!

心理効果で「ピグマリオン効果」があります。
ピグマリオン効果はアメリカの教育心理学者ローゼンタールが提唱した心理学の用語です。(ローゼンタール効果とも呼びます)。

ピグマリオン効果は「他者から期待されることによって成長が高まる」効果を指します。
「相手に期待することによって、相手を変える」とも言えます。
期待された側は、モチベーションのアップに繋がります。

間違った期待のかけ方を知る!

但し、やみくもに期待をかけると逆効果になってしまう場合があります。
「間違った期待のかけ方」です。

期待する側の「一方的な期待」になってしまうと、ピグマリオン効果は逆の効果を生み出してしまいます。
即ち、「その期待を本人が望んでいない」のであれば、無理やり押しつけることになります。

やりたくないのに期待をかけられて、「プレッシャーになり委縮してしまう!」なんてことに。

ピグマリオン効果が出やすい期待のかけ方

以下は期待する側の特徴です。

「ピグマリオン効果が出やすい期待のかけ方」を意識することで、期待される側の自己肯定感が高まり、結果が出やすくなります。

<ピグマリオン効果が出やすい期待のかけ方>
・相手の自主的な行動に対して「好意的関心」を示す
・見守る(あせらない)
・意図しない回答や態度にイライラせず、自分の伝え方が間違っていないか反省
・相手の立場で、わかりやすく伝えるようにする
・褒めることも忘れずに!

相手の立場で考える

「自分のことを良く分かってくれている」ことが伝わることで、信頼を深め、自己肯定感を高めることができます。
なので、本人の望んでいること、どんなことに興味があるかをまず知る必要があります。

「自己有用感」が高まる効果もある

ピグマリオン効果出やすいケースでは、期待された人に「喜んでもらえる」、「貢献できている」と感じる「自己有用感」が高まる効果も期待できます。
誰かに必要とされた、人に喜んでもらえたなどの感情です。
この感情は職業的価値観にも繋がると思います。

自己暗示として活用する

ピグマリオン効果を上手に活用すると、自分自身を奮い立たせることもできます。
自分の期待した結果を出す工夫や努力を無意識のうちにするようになります。
「自分はやればできる!」と言った自己暗示ですね。

まとめ

本人が望んでいないことであれば、無理やり押しつけることになり、「同じ期待」であっても、ピグマリオン効果は逆の結果を生み出してしまうことになります。
なので、「その期待をほんとに本人が望んでいるのか?」を確認して正しい期待のかけ方をしてみましょう。