「子は親の鏡」 という言葉があります。
子供は親からの影響を受けて育つため、子供の普段の態度や振る舞いを見れば、親の品格もわかるといった意味合いです。

故に、子供を育てる親としては、親である前に、まずは子供のお手本になれるだけの 「大人としての品格」 をもっておきたいところです。

今回は、子育てのために、身につけておきたい品格について、お伝えします。

品格とは

品格にはも様々な捉え方がありますが、一般的に「品格がある」と評価されやすい特性は以下です。

・礼儀作法やマナーがしっかりしている
・公の場でも恥ずかしくない教養
・見た目や行動、言葉遣い
・落ち着いた雰囲気

これらの内、子育てに必要な品格として 「言葉遣い」、「行動」が特に大事 ですが、家庭生活の中で身につくものです。

日常の中で、私が意識して取り組んでいることを述べたいと思います。

感謝の気持ちを伝える

大人の品格として、まず大事なことがあります。
それは、他人から何かをしてもらった時に、 「ありがとう」と感謝の気持ちを伝える ことです。

「人を選ばない」こと

ここで大事なのは 「人を選ばない」 こと。

自分の子供、パートナー、両親、自分より立場の弱い人にも分け隔てなく、感謝の気持ちを伝えれる人は品格があります。

感謝の気持ちはコミュニケーション能力の基本

また、感謝の気持ちを素直に伝える親の姿も、子供は観察しています。
親が日常的に感謝の気持ちを伝える習慣があると、子供も実践しやすくなります。
コミュニケーション能力の基本的なところです。

相手の自己有用感にも影響する

 「ありがとう」の気持ちを相手に伝えるのは、相手の自己有用感にも影響 します。

 自己有用感は「人の役に立っていると感じること」 を意味します。
感謝の気持ちを伝えることで、相手も役に立てたことが実感できます。

お互い、気持ちの良いコミュニケーションがとれるよう、感謝の気持ちを伝えることを意識してみてください。

どんな人にも敬意を払う

 敬意を払う とは、尊敬の気持ちをもち、失礼な言動をしないように、話し方や行動などを注意して接する意味があります。

自分が優位な立場にある時こそ、品格が大事

普段、目上の人や、上司、尊敬できる人に対しては、敬意を払うことはあると思います。
では、自分の子供や、パートナー、部下や後輩、友人などにはどうでしょうか?
他には、客の立場で店員さんと接する際や、自分が優位な立場にある状況ではどうでしょうか?

こういった、状況では特に大人としての品格が試される場面です。

場所や場面を選ばない

相手に対して敬意を払うのは、 場所や場面を選ばないのが一番 です。

子供はそんな親の姿もしっかり見ているからです。

言葉遣い

普段の言葉遣いも、子供に影響します。

私の失敗談ですが、普段、家庭の日常会話で、音が大きい時の表現を、私は無意識に「うるさい」と発言していました。
それを聞いている子供が、「音が大きい」=「うるさい」と全て捉えてしまい、子供同士の会話でも大きな音を全て「うるさい」と表現していました。
「うるさい」は否定的な評価になるので、それを聞いた子供は不快になりますよね。

実際、大きな音にもいくつかの表現があり、「うるさい」といったネガティブ表現の他に、「元気がある」、「にぎやか」、「あかるい」などポジティブな表現もあります。

大きな音で、人に迷惑がかかるケースと、そうでないケース、不快かそうでないかで、言葉を使い分ける必要があったのですが、私自身が意識できておらず、子供に悪影響を与えていました。

 親の態度、言動の全てが子供に影響することを痛感 しました。

子供の教育以前に、まずは自分自身の品格を見直す必要性を感じた出来事でした。

親同士の悪口を言わない

 お父さんがお母さんの、お母さんがお父さんの悪口を言わない ようにしましょう。

子供が身近で見る、一番近い人間関係は夫婦になります。
人間関係の見本となる必要があります。

お母さんが、「お父さんはだらしない」と子供に言ってしまうと、「お父さんはだらしないんだ」と信じてしまいお父さんは子供にとって、良い見本になることが難しくなってしまいます。
親の悪口を子供か信じてしまうわけです。

また、 「人を傷つけない」ことを子供に教えるためにも、悪口を言わないことは大事 なことです。

家庭の中で、気が緩んで、子供の前で愚痴っぽく話してしまうケースもあるかもしれませんが、そこは気をつけましょう。

習慣の見直し

普段の習慣は、品格そのものだと感じます。
 親の習慣は、良いところも、悪いところも全て子供に影響 します。

親の習慣が、そのまま子供の習慣になることを考えると、自分自身もっとしっかりしなきゃと考えてしまいます。
人それぞれ、いろんな習慣がありますので、悪い習慣は子供に影響することを認識したうえで、見直しをおすすめします。

私自身、子供に明るく生きてほしいと願っていますので、以下の点を習慣として意識しています。

・楽しむこと
・笑うこと

そして私の課題は「言葉遣い」。
品格を磨くため、子供に良いお手本になるために、言葉遣いの改善に取り組んでいます。

まとめ

 子供に将来なってほしくない態度や言動は、当然親もしないことです。   「子は親の鏡」 とはまさにその通りで、私はとても実感しています。
子供は親の姿を見て、感じて、信じて、真似して育ちます。

子供の成長を促す時、親である大人も、一緒になって成長してゆく必要があります。
まさに、 「大人としての品格を磨く」 です。

みなさんも、子供の教育に力を入れる際、その前提条件として、自分自身の品格を向上させることを意識してみてください。